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2025年9月 製造販売承認医薬品のお知らせ

2025年9月22日 18時45分

2025年9月に承認された製造販売承認医薬品の中から、がん関連の薬剤を紹介いたします。詳細は添付文書、ならびに添付の資料をご確認下さい。

新規承認医薬品

◎ボラニゴ錠10mg、40mg(日本セルヴィエ㈱)

一般名:ボラシデニブ クエン酸水和物

効能・効果

IDH1又はIDH2遺伝子変異陽性の神経膠腫

用法・用量

通常、成人には、ボラシデニブとして40mgを1日1回、空腹時に経口投与する。

通常、12歳以上の小児には、ボラシデニブとして体重に応じて以下を1日1回、空腹時に経口投与する。

40kg未満:20mg

40kg以上:40mg

なお、患者の状態により適宜減量する。

用法及び用量に関連する注意

食後に本剤を投与した場合、本剤のCmax及びAUCが増加するとの報告がある。食事の影響を避けるため、食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けること。

ボラニゴ錠10mg、40mg.pdf

◎ヘルネクシオス錠60mg (日本ベーリンガーインゲルハイム㈱)

一般名:ゾンゲルチニブ

効能・効果

〇がん化学療法後に増悪したHER2ERBB2)遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法・用量

通常、成人には、ゾンゲルチニブとして1日1回120mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

ヘルネクシオス錠60mg.pdf

◎イブトロジーカプセル200mg (日本化薬㈱)

一般名:タレトレクチニブアジピン酸塩

効能・効果

ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法・用量

通常、成人にはタレトレクチニブとして1日1回600mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

用法及び用量に関連する注意

食後に本剤を投与した場合、本剤のCmax及びAUCが上昇するとの報告がある。食事の影響を避けるため、食事の前後2時間の服用は避けること。

イブトロジーカプセル200mg.pdf

◎プルヴィクト静注(ノバルティスファーマ㈱)

一般名:ルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)

効能・効果

〇PSMA 陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌

用法・用量

通常、成人にはルテチウムビピボチドテトラキセタン(177Lu)として1回7.4GBqを6週間間隔で最大6回静脈内投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

プルヴィクト静注.pdf

会員の皆さまにおかれましては、情報をご確認のうえ、関係者に情報提供するとともに周知していただき、当該医薬品の適正使用に努めて戴きますようお願いいたします。

(藤田)