ダイバーシティ宣言
2025.10.24
JASPO ダイバーシティ宣言
ダイバーシティ推進に向けた学会活動に向けて
一般社団法人日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)は、設立15年と比較的新しい学会ということもあり、設立当初よりダイバーシティ推進を意識し、活動して参りました。その一方、恒常的にその活動を支える組織がなく、各委員会の活動等を通して、理事会において適時対応していることが実状でした。このような組織体制では、時代の変化に伴った、多様性、公平性、包括性を確保した学会活動を行うことができないと考えています。JASPOが持続的に成長し、イノベーションを促進するためには、会員の皆様が多様性、公平性、包括性の意識を持ち、個性を発揮してがん治療に貢献できる環境を築くための活動が必要ではないかと考えていました。
このような考えのもと、令和7年9月20日の理事会において、ダイバーシティ推進ワーキンググループの設置に関して協議を行い、JASPOに様々な立場の人が参加しやすく、機会を均等に、意見を反映できるシステムの構築に関する事項を担当することを目的として、本ワーキンググループの設置が認められました。本ワーキンググループは、ジェンダーバランスだけでなく、病院・薬局といった所属施設や、その規模感、居住地域、年齢等を偏ることなく、様々な意見を聴取できるバランスのとれた学会活動を目指しています。
さらに、ダイバーシティ推進を通じて、多様な視点を研究や教育活動に取り込み、新しい知の創出や学会活動のイノベーションに繋げること、JASPOが薬学領域におけるダイバーシティ推進のモデルケースとなり、他学会・医療界・社会に対してリーダーシップを発揮することを目指しています。
これらを達成するためには、様々な会員の立場から意見を求める必要があると考えており、ワーキング委員を公募することも検討しています。会員の皆様の意見を広く聴取すべく、活動を進めていきたいと考えておりますので。ご理解、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本臨床腫瘍薬学会
理事長 近藤 直樹