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2025年9月 効能効果等追加承認医薬品のお知らせ
2025年9月24日 08時33分2025年9月に承認された効能効果等追加承認医薬品の中から、がん関連の薬剤を紹介いたします。詳細は添付文書、ならびに添付の資料をご確認下さい。
効能等変更承認医薬品
◎リブタヨ点滴静注350mg(リジェネロン・ジャパン㈱)
一般名:セミプリマブ(遺伝子組換え)
追加された効能・効果
〇切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
用法・用量(変更なし)
通常、成人には、セミプリマブ(遺伝子組換え)として、1回350mgを3週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
リブタヨ点滴静注.pdf
◎イミフィンジ点滴静注120mg、500mg(アストラゼネカ㈱)
一般名:デュルバルマブ(遺伝子組換え)
追加された効能・効果(下線部 追記)
〇非小細胞肺癌における術前・術後補助療法
〇膀胱癌における術前・術後補助療法
変更された用法・用量(下線部 追記)
〈非小細胞肺癌における術前・術後補助療法〉
術前補助療法では、他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回まで、60分間以上かけて点滴静注する。その後、術後補助療法では、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で12回まで、60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
〈膀胱癌における術前・術後補助療法〉
術前補助療法では、ゲムシタビン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回まで、60分間以上かけて点滴静注する。その後、術後補助療法では、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で8回まで、60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
イミフィンジ点滴静注.pdf
◎テセントリク点滴静注840mg、1200mg(中外製薬㈱)
一般名:アテゾリズマブ(遺伝子組換え)
追加された効能・効果(下線部 追記)
〇再発又は難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型
変更された用法・用量(下線部 追記、取消線部 削除)
〈効能共通〉
アテゾリズマブ(遺伝子組換え)の初回投与時は60分かけて点滴静注し、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
〈化学療法未治療の扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。その後、単独投与する場合には、アテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを3 週間間隔又は1回1680mgを4週間間隔で点滴静注する。
〈化学療法未治療のPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔又は1回1680mgを4週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
〈化学療法既治療の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔又は1回1680mgを4週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
〈PD-L1陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法〉
通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔又は1回1680mgを4週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。投与期間は12カ月間までとする。
〈進展型小細胞肺癌〉
カルボプラチン及びエトポシドとの併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で4回点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。その後、アテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを3週間間隔又は1回1680mgを4週間間隔で点滴静注する。
〈切除不能な肝細胞癌〉
ベバシズマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
〈PD-L1 陽性のホルモン受容体陰性かつHER2 陰性の手術不能又は再発乳癌〉
パクリタキセル(アルブミン懸濁型)との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1 回840mg を60分かけて2週間間隔又は1回1680mgを4週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
〈切除不能な胞巣状軟部肉腫〉
通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。通常、2 歳以上の小児にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回15mg/kg(体重)(最大1200mg)を60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
〈再発又は難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型〉
通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを3週間間隔で点滴静注する。通常、12歳以上の小児にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回15mg/kg(体重)(最大1200mg)を3週間間隔で点滴静注する。
テセントリク点滴静注.pdf
◎ルマケラス錠120mg(アムジェン㈱)
一般名:ソトラシブ
追加された効能・効果(下線部 追記)
〇がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
変更された用法・用量(下線部 追記)
〈がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
パニツムマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはソトラシブとして960mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
ルマケラス錠.pdf
◎ベクティビックス点滴静注100mg、400mg(武田薬品工業㈱)
一般名:パニツムマブ(遺伝子組換え)
追加された効能・効果(下線部 追記)
〇がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
変更された用法・用量(下線部 追記)
〈がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
ソトラシブとの併用において、通常、成人には2週間に1回、パニツムマブ(遺伝子組換え)として1回6mg/kg(体重)を60分以上かけて点滴静注する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。
ベクティビックス点滴静注.pdf
◎ジャイパーカ錠50mg、100mg(日本イーライリリー㈱)
一般名:ピルトブルチニブ
追加された効能・効果
〇他のBTK阻害剤に抵抗性又は不耐容の再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)
用法・用量(変更なし)
通常、成人にはピルトブルチニブとして200mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
ジャイパーカ錠.pdf
(市村)