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2025年12月 製造販売承認医薬品のお知らせ

2025年12月24日 09時51分

2025年12月に承認された製造販売承認医薬品の中から、がん関連の薬剤を紹介いたします。詳細は添付文書、ならびに添付の資料をご確認下さい。

新規承認医薬品

◎リブロファズ配合皮下注(ヤンセンファーマ㈱)

一般名:アミバンタマブ(遺伝子組換え)/ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)

効能・効果

EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法・用量

EGFR遺伝子エクソン20挿入変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌にはA法、EGFR遺伝子変異(エクソン20挿入変異を除く)陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌にはA法又はB法を使用する。

A法:カルボプラチン及びペメトレキセドナトリウムとの併用において、3週間を1サイクルとし、通常、成人にはアミバンタマブ(遺伝子組換え)及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で皮下投与する。なお、患者の状態により適宜減量する

体重 サイクル 投与日 用量(アミバンタマブ(遺伝子組換え)) 用量(ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え))
80kg未満 1サイクル目 1日目 1,600mg 20,000単位
8日目、15日目 2,400mg 30,000単位
2サイクル目以降 1日目 2,400mg 30,000単位
80kg以上 1サイクル目 1日目 2,240mg 28,000単位
8日目、15日目 3,360mg 42,000単位
2サイクル目以降 1日目 3,360mg 42,000単位

B法:ラゼルチニブメシル酸塩との併用において、4週間を1サイクルとし、通常、成人にはアミバンタマブ(遺伝子組換え)及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として以下の用法及び用量で皮下投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

体重 サイクル 投与日 用量(アミバンタマブ(遺伝子組換え)) 用量(ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え))
80kg未満 1サイクル目 1日目、8日目、
15日目、22日目
1,600mg 20,000単位
2サイクル目以降 1日目、15日目 1,600mg 20,000単位
80kg以上 1サイクル目 1日目、8日目、
15日目、22日目
2,240mg 28,000単位
2サイクル目以降 1日目、15日目 2,240mg 28,000単位
リブロファズ配合皮下注.pdf

◎ルンスミオ皮下注5mg、同皮下注45mg (中外製薬㈱)

一般名:モスネツズマブ(遺伝子組換え)

効能・効果

〇再発又は難治性の濾胞性リンパ腫

用法・用量

通常、成人にはモスネツズマブ(遺伝子組換え)として、21日間を1サイクルとし、1サイクル目は1日目に5mg、8日目及び15日目に45mg、2サイクル目以降は1日目に45mgを8サイクルまで皮下投与する。8サイクル終了時に、完全奏効が得られた患者は投与を終了し、また、病勢安定又は部分奏効が得られた患者は、計17サイクルまで投与を継続する。

ルンスミオ皮下注5mg、同皮下注45mg.pdf

◎イムルリオ錠200mg(日本イーライリリー㈱)

一般名:イムルネストラントトシル酸塩

効能・効果

〇内分泌療法後に増悪したESR1遺伝子変異を有するホルモン受容体陽性かつHER2 陰性の手術不能又は再発乳癌

用法・用量

通常、成人にはイムルネストラントとして1日1回400mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

用法及び用量に関連する注意

本剤は食事とともに服用すると血中濃度が上昇することがあるので、本剤服用の1時間前から服用後2時間は食事をしないこと。

イムルリオ錠200mg.pdf

◎ジニイズ点滴静注500mg(インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン㈱)

一般名:レチファンリマブ(遺伝子組換え)

効能・効果

〇切除不能な進行・再発の肛門管扁平上皮癌

用法・用量

パクリタキセル及びカルボプラチンとの併用において、通常、成人には、レチファンリマブ(遺伝子組換え)として、1回500mgを4週間間隔で30分間かけて点滴静注する。

ジニイズ点滴静注500mg.pdf

◎エルゾンリス点滴静注1000µg(日本新薬㈱)

一般名:タグラキソフスプ(遺伝子組換え)

効能・効果

〇芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍

用法・用量

通常、成人及び2歳以上の小児には、タグラキソフスプ(遺伝子組換え)として12μg/kgを1日1回5日間15分かけて点滴静注し、16日間休薬する。この21日間を1サイクルとし、投与を繰り返す。

エルゾンリス点滴静注1000μg.pdf

◎ミンジュビ点滴静注用200mg(インサイト・バイオサイエンシズ・ジャパン㈱)

一般名:タファシタマブ(遺伝子組換え)

効能・効果

〇再発又は難治性の濾胞性リンパ腫

用法・用量

リツキシマブ(遺伝子組換え)及びレナリドミドとの併用において、通常、成人にはタファシタマブ(遺伝子組換え)として12mg/kg(体重)を1日1回点滴静注する。28日間を1サイクルとして、最初の3サイクルは1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、4サイクル以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)投与する。最大12サイクルまで投与を継続する。

ミンジュビ点滴静注用200mg.pdf

会員の皆さまにおかれましては、情報をご確認のうえ、関係者に情報提供するとともに周知していただき、当該医薬品の適正使用に努めて戴きますようお願いいたします。

(中野)