「抗がん剤」Q&A

薬剤師は、医師や看護師などの職種と協力して、抗がん剤の選択や投与量の設計、副作用の予防・軽減に必要な薬剤の選択など、患者さん個々に最適な薬物療法を提供することで、がん薬物療法(治療)に関わっています。

薬剤師は、医師や看護師とは違った目線で、特に専門である“薬”について患者さんやご家族の方に治療に対する正しい知識をもっていただくための説明や、治療中に起こる副作用や患者さんの不安等に対してもサポートをおこなっています。

病院や薬局によっては、がん薬物療法に関する専門的な知識を持つ薬剤師が在籍し、皆様からのご相談に対応しているところもあります。

JASPOでは、「外来がん治療認定薬剤師」という資格を認定しています。(全国の認定者一覧はこちら

抗がん剤を使用したあとの排泄物や体液には、一定期間抗がん剤の成分が含まれます。家族など周囲の方は、抗がん剤の投与が終了したあとも、少なくとも48時間以内は、次のことに気をつけてください。

・患者さんの便・尿・汚物、大量の発汗など、それらが付着した衣類やタオル等に触れる場合には、手袋を使用してください。

・排泄物や体液が付着した衣類などを洗濯する際には、他の洗濯物と分けて2回洗濯してください。(なお、48時間以内でも排泄物や体液が付着していない洗濯物は、他の物と一緒に洗濯して良いとされています。)

抗がん剤による副作用である吐き気や嘔吐(おうと)に対して、吐き気止めの薬剤をあらかじめ使用することで、症状の多くを予防することができます。

また、抗がん剤により減少した免疫細胞の成長を促す薬剤を使用したり、抗がん剤投与時に起こるアレルギーなどの過敏症を予防する薬剤を使用することで、治療をスムーズに行うことが可能になります。

その他にも、薬を使用せずに生活上の対策を行う場合もあります。

支持療法とは、このようにがんに伴う症状や抗がん剤による副作用を予防したり軽減させるための治療法のことをいいます。

健康食品やサプリメントは「薬」ではありません。健康食品やサプリメントの成分によっては抗がん剤の効きが弱くなったり、逆に効きすぎて副作用が出る場合があります。

特に治療を開始した時に、同時に健康食品やサプリメントの使用をはじめると、抗がん剤の副作用か健康食品やサプリメントの副作用なのかを判断できなくなってしまうので注意が必要です。

抗がん剤による治療中は、健康食品やサプリメントを自分の判断で使用せず、医師や薬剤師に相談するようにしてください。また、使用している健康食品やサプリメントがある場合は、医師や薬剤師に伝えるようにしましょう。