JASPOレター:07

がんに関わる薬剤師のひとり言:JASPOレター

40代:病院薬剤師

働き方改革

平成30年6月、「働き方改革関連法案」が可決、成立され、翌年4月より順次か関連法令の改正が施行されている。一般職種だけでなく病院に勤務する医療従事者にも適応され、業務終了後すぐに帰るよう促されている。

病院勤務は当直があり、仲の良い先輩が当直のときは、調剤を手伝いながらいろいろと話をし、先輩の夢や自分のやりたいことなどを語っていた。また、当直帯は日中にはこない病棟からの質問や変な処方はとても勉強に刺激になっていた。

自分も随分とベテランになったとき、分包機掃除や予製など遅くまで残っているに新人男性2人に「晩御飯一緒に頼む?」と誘い、3人分カツ重を頼んで、その代わりに調剤を手伝ってもらったことを覚えている。
当直代より3人分の夕食代の方が高かったもしれないが、そこでいろいろ話したこと、過ごした時間は貴重だったように思える。

僕もその病院を離れ7年以上経つ。1人はそのまま病院に残り、1名は大学教員になった今も連絡を取り合い、近況を報告している。
側から見れば、「放課後じゃないんだ。」「無駄に残るな」と非難されるが、仕事が終わったらすぐ帰る薬剤師では得られない貴重な時間があるように感じている。

 

目次へ