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日本臨床腫瘍薬学会とは

患者・市民の皆さまへ



本会は病院、薬局、大学、製薬企業に所属する薬剤師やがん関連領域に関わるすべての人々が連携協力し合うとともに、がん薬物療法に関する学術研究の進歩や科学的根拠のあるがん薬物療法の開発・普及により、最善の治療効果の実現、副作用の軽減、重篤な健康被害の未然防止を図り、がん医療の発展や公衆衛生の向上に寄与することを目的とした学会です。








日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)のホームページに訪問してくださり、ありがとうございます。2022年3月13日に理事長に就任して早1年が経過しました。この場をお借りして、JASPOにおけるこの1年間と今後の活動について紹介したいと思います。

新たな活動として、がんゲノム医療ワーキンググループ(WG)を学会内に設置しました。国は2017年よりがんゲノム医療コーディネーター研修会等を通して人材育成のための支援を行っていますが、ここ最近では薬剤師の参画者が減少していると聞いています。一方、生命科学の進歩により、ゲノム解析が普及し、遺伝子レベルの情報が急速に臨床の現場に活用されてきており、薬物療法においては個別化医療が進んでいます。すなわち、がんゲノム医療に対する薬剤師の育成は必要不可欠と考えています。当該WGにおいてがんゲノム医療に携わる薬剤師の育成とゲノム医療の実用化に関する事項を推進していきたいと考えています。なお、日本癌治療学会がんゲノム医療に関する教育プロジェクトへの助成に応募し、採択されました。本助成金を活用し、がんゲノム医療に関する薬剤師を対象とした教育資材の開発を目的に、日本薬剤師会をはじめとする関係団体の協力を得て、活動を進めて参ります。

また、日本学術会議における「未来の学術振興構想」の策定に向けた「学術の中長期研究戦略」に応募を行いました。これは今後20~30年頃まで先を見通した学術振興の「グランドビジョン」を示すために、新たに「未来の学術振興構想」を策定し、「未来の学術振興構想」においては複数の「グランドビジョン」を提示するとともに、それぞれの「グランドビジョン」について、その実現の観点から必要となる「学術研究構想」を示すことを目指すものです。JASPOでは、がん学術団体や薬学系学術団体との情報連携を基盤とした「がん薬物治療における有害事象の克服」をビジョンとして提案しています。会員数 5,000 人を超える本会“3 薬”(薬局、病院、薬学部(大学関係者))が連携し「骨太方針 2022」への支援も想定し、①情報連携を軸とした基盤整備、②有害事象評価に基づく処方設計スキルの強化、③人材育成支援プログラムの実施の3つのテーマを軸に、学術研究活動を展開することをビジョンとしています。現在採択結果を待っているところです。

さらに、ISOPP Standards 翻訳ワーキンググループを新たに設置し、ISOPP Standardsの翻訳作業を実施しており、2023年に公開する予定です。また、薬局薬剤師の外来がん治療専門薬剤師を支援する仕組みを設け、意見交換、情報共有、情報発信等を活発に行えるような形を作っていきたいと考えています。その他、2022年にがん領域の専門性に関する認定を取得した薬剤師海外派遣事業を開始し、3名の薬剤師に対し、米国におけるがん専門病院や教育機関で研修を行いました。2023年度も実施しますので、多くの専門認定薬剤師の申込みを期待しています。また、外来がん治療専門薬剤師、外来がん治療認定薬剤師の認定、がん診療病院連携研修の実施、がん研究助成事業の実施、学術大会、各種セミナー等をこれまで通り実施しますので、多くの皆様に参加していただき、患者や家族、他の医療従事者に信頼される薬剤師になっていただくための一助としてお役に立てていただければと考えています。

今後ともJASPOの活動へのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

令和5年3月
一般社団法人 日本臨床腫瘍薬学会
理事長 近藤 直樹


 

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