日本臨床腫瘍薬学会とは


本会は病院、薬局、大学、製薬企業に所属する薬剤師やがん関連領域に関わるすべての人々が連携協力し合うとともに、がん薬物療法に関する学術研究の進歩や科学的根拠のあるがん薬物療法の開発・普及により、最善の治療効果の実現、副作用の軽減、重篤な健康被害の未然防止を図り、がん医療の発展や公衆衛生の向上に寄与することを目的とした学会です。
 

 




 先の総会ならびにその後の理事会におきまして、理事長に選出されました。2年間よろしくお願いいたします。

 一般社団法人日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)は、2012年に発足し、今年で7年目を迎えました。その間、会員数も増え今年の3月には3000名を越える学会となりました。また、外来がん治療認定薬剤師(APACC)を639名認定し、わが国のがん薬物療法の適正化の一翼を担える学会へと成長しました。今後もJASPOが社会の期待に応えられるように新役員とともに学会の運営に努めてまいります。

 がん薬物療法は、免疫チェックポイント阻害薬の上市とともに新たな時代を迎えております。それらは、高い有効性が期待される一方で、経済性や免疫関連有害事象などの新たな課題も議論されています。さらに分子標的薬との併用療法や免疫チェックポイント阻害薬の2剤併用療法など新たな治療法が検討されています。このように日々新たな治療法が生まれる中で質の高い薬物治療を提供するためには、それに関わる薬剤師の日々の研鑽が欠かせません。JASPOは各種セミナーや学術大会、学会誌、メーリングリストを通じてがん薬物治療を学ぶ初学者からエキスパートまで薬剤師の知識の向上に努めます。

 また、がん薬物療法は経口抗がん薬を含めその多くは外来へと移行しました。外来で治療を受けるがん患者をサポートするためには個々の薬剤師の知識の向上に加え、病院と調剤薬局との連携が欠かせません。JASPOでは、外来の化学療法をサポートする外来がん治療認定薬剤師を認定するとともに、ガイダンスの策定など地域医療連携の推進にも努め、認定薬剤師間による理想的な連携を目指します。

 今年度からは新たにガイドライン委員会を設置し、がん医療の中で薬剤師が中心となり策定すべきガイドラインやガイダンスの検討をいたします。

 今回の総会でJASPOは「禁煙宣言」を行いました。本邦における禁煙対策は受動喫煙対策も含め欧米よりかなり遅れております。喫煙ががんの発症リスクを高くするのは公知の事実であり、学会を挙げて禁煙に関しての啓発・普及を内外で取り組んでいきます。

 最後に、6年間3期にわたり理事長を務め学会の発展にご尽力いただきました遠藤前理事長に感謝するとともに、しっかりそのバトンを引き継ぎ、これからのJASPOの益々の発展に貢献していきたいと思っております。

2018年4月
一般社団法人 日本臨床腫瘍薬学会 理事長 加藤 裕芳


JASPOでは、病院、薬局、大学、製薬企業などに所属する薬剤師やがん関連領域に関わる皆様からのご入会をお待ちしております。



さらに詳しく:〔入会のご案内〕


JASPOでは、外来がん薬物療法および関連する領域の知識・技術とがん患者のサポート能力を備えた薬剤師を養成し、国民の保健、医療、および福祉に貢献するために、「外来がん治療認定薬剤師(APACC)認定制度」を設けています。





JASPO「外来がん治療認定薬剤師」の役割イメージ


さらに詳しく:〔認定制度について〕