日本臨床腫瘍薬学会とは


本会は病院、薬局、大学、製薬企業に所属する薬剤師やがん関連領域に関わるすべての人々が連携協力し合うとともに、がん薬物療法に関する学術研究の進歩や科学的根拠のあるがん薬物療法の開発・普及により、最善の治療効果の実現、副作用の軽減、重篤な健康被害の未然防止を図り、がん医療の発展や公衆衛生の向上に寄与することを目的とした学会です。
 



一般社団法人日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)は、3月に初の代議員による役員(理事、監事)選挙を行いました。その後の理事会で私が理事長に選出されました。今後2年間を理事長として2000名を超える会員を擁するJASPOを今まで以上にがん薬物療法の向上に資する学会として運営していきます。

がん薬物療法は多くの分子標的薬の登場により有効性の高い標準的治療が進む中、新たな副作用への対応が求められるなど、薬剤師への期待が大きくなっています。外来化学療法や経口抗がん薬による治療の増加により、病院と薬局との情報共有や連携がますます重要となり、JASPO認定の外来がん治療認定薬剤師(APACC)の活躍の場が広がっています。

病院内のチーム医療だけでなく、地域において薬局を含めたチーム医療を実践することががん薬物療法において喫緊の課題となっています。地域におけるがん医療連携を推進するため、JASPO策定のガイダンスの普及啓発を積極的に実施して行きます。

従来から行っているスタートアップセミナー、ブラッシュアップセミナーの充実を図るとともに新たに最新治療に関するエキスパートセミナーも開講いたします。また、がん領域の優れた薬剤師を育成するためのエッセンシャルセミナーやAPACCアップデートセミナーを開催し、より多くの認定薬剤師の誕生につなげていきます。APACCの更新が今年から始まるためその準備も進めます。更には、臨床研究を推進するためのステップアップセミナーの実施や会誌への投稿論文の掲載を始めます。

会員の日常業務をサポートするための使いやすいメーリングリストの運営やホームページなどを活用した情報提供の充実を図っていきます。昨年、JASPO、日本臨床腫瘍学会、日本がん看護学会の3学会で発刊した曝露対策ガイドラインの改訂にも着手していく予定です。

2014年に抗PD-1抗体薬が登場し、2015年に適応が拡大されました。現在、数多くの免疫チェックポイント阻害薬について様々ながん種で治験が行われており、今後も新しい薬剤が登場してくると予想され、がん治療に大きな変化が生じつつあります。患者さんたちの期待も大きく、マスコミでも多く取り上げられています。

イレッサが登場した時のようにならないためにも、薬剤師がこれらの薬剤を適正にかつ安全に使用するために貢献してほしいと願っています。そのためにJASPOが会員の皆様のがん領域におけるプラットホームとしての役割を果たしていきます。会員の皆様のがん領域における活躍を願っています。

2016年4月
一般社団法人 日本臨床腫瘍薬学会 理事長 遠藤 一司


JASPOでは、病院、薬局、大学、製薬企業などに所属する薬剤師やがん関連領域に関わる皆様からのご入会をお待ちしております。



さらに詳しく:〔入会のご案内〕


JASPOでは、外来がん薬物療法および関連する領域の知識・技術とがん患者のサポート能力を備えた薬剤師を養成し、国民の保健、医療、および福祉に貢献するために、「外来がん治療認定薬剤師(APACC)認定制度」を設けています。





JASPO「外来がん治療認定薬剤師」の役割イメージ


さらに詳しく:〔認定制度について〕