JASPO DI News

2024年3月 製造販売承認医薬品のお知らせ

2024年3月28日 08時00分

2024年3月に承認された製造販売承認医薬品の中から、がん関連の薬剤を紹介いたします。詳細は添付文書、ならびに添付の資料をご確認下さい。

◎ビキセオス配合静注用(日本新薬㈱)

一般名:ダウノルビシン塩酸塩・シタラビン

効能・効果

○高リスク急性骨髄性白血病

用法・用量

(1)寛解導入療法

通常、寛解導入療法として、本剤100ユニット(ダウノルビシン/シタラビンとして44mg/100mg)/m2(体表面積)を1日1回、90分かけて、最大2サイクルまで投与する。
1サイクル目として本剤を1、3、5日目に点滴静注する。1サイクル目に寛解に到達しなかった患者で、本剤への忍容性が良好な場合、1サイクル目の投与開始から2~5週間後に、2サイクル目として本剤を1、3日目に点滴静注する。

(2)地固め療法

通常、地固め療法として、本剤65ユニット(ダウノルビシン/シタラビンとして29mg/65mg)/m2(体表面積)を1日1回、90分かけて、最大2サイクルまで投与する。
最後の寛解導入療法開始から5~8週間後に、1サイクル目として本剤を1、3日目に点滴静注する。1サイクル目の投与開始後に病態が進行していない患者で、本剤への忍容性が良好な場合、1サイクル目の地固め療法開始から5~8週間後に、2サイクル目として本剤を1、3日目に点滴静注する。

本剤の用量単位である1ユニットには、ダウノルビシン0.44mg及びシタラビン1mgが含まれる。

ビキセオス配合静注用.pdf

◎トルカプ錠160mg、200mg(アストラゼネカ㈱)

一般名:カピバセルチブ

効能・効果

〇内分泌療法後に増悪したPIK3CA、AKT1又はPTEN遺伝子変異を有するホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌

用法・用量

フルベストラントとの併用において、通常、成人にはカピバセルチブとして1回400mgを1日2回、4日間連続して経口投与し、その後3日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

トルカプ錠.pdf

◎ビロイ点滴静注用100mg(アステラス製薬㈱)

一般名:ゾルベツキシマブ(遺伝子組換え)

効能・効果

〇CLDN18.2陽性の治癒切除不能な進行・再発の胃癌

用法・用量

他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはゾルベツキシマブ(遺伝子組換え)として、初回は800mg/m2(体表面積)を、2回目以降は600mg/m2(体表面積)を3週間間隔又は400mg/m2(体表面積)を2週間間隔で2時間以上かけて点滴静注する。

ビロイ点滴静注用100mg.pdf

◎エルレフィオ皮下注44mg、76mg(ファイザー㈱)

一般名:エルラナタマブ(遺伝子組換え)

効能・効果

〇再発又は難治性の多発性骨髄腫(標準的な治療が困難な場合に限る)

用法・用量

通常、成人にはエルラナタマブ(遺伝子組換え)として、1日目に12mg、4日目に32mgを1回皮下投与する。8日目以降は1回76mgを1週間間隔で皮下投与する。なお、24週間以上投与し、奏効が認められている場合は、投与間隔を2週間間隔とすること。

エルレフィオ皮下注.pdf

 

会員の皆さまにおかれましては、情報をご確認のうえ、関係者に情報提供するとともに周知していただき、当該医薬品の適正使用に努めて戴きますようお願いいたします。

(大野)