日本臨床腫瘍薬学会について

本会は病院、薬局、大学、製薬企業に所属する薬剤師やがん関連領域に関わるすべての人々が連携協力し合うとともに、がん薬物療法に関する学術研究の進歩や科学的根拠のあるがん薬物療法の開発・普及により、最善の治療効果の実現、副作用の軽減、重篤な健康被害の未然防止を図り、がん医療の発展や公衆衛生の向上に寄与することを目的とした学会です。



理事長ごあいさつ

理事長_近藤ph

日本臨床腫瘍薬学会(JASPO)のホームページに訪問してくださり、ありがとうございます。

先般、令和6・7年度の役員選挙が行われ、令和6年3月1日に開催された総会において新役員が選任され、その直後に行われた理事会で2期目の理事長に互選されました。今回の総会では定款を改正し、「理事長は連続2回を超えて再選することはできない」と定款22条第3項において定めたことから、今期(令和8年3月開催の総会時まで)が最後の理事長としての仕事となります。精一杯努めて参りますので、今後ともご指導、ご助言の程、よろしくお願い申し上げます。

さて前期においては、がんゲノム医療ワーキンググループ(WG)を学会内に設置し、がんゲノム医療に携わる薬剤師の育成とゲノム医療の実用化に関する事項を推進すべく、がんゲノム医療に関する薬剤師を対象とした教育資材の開発を目的に事業を進めて参りましたが、今期、その教育プログラムを提供するに至りました。一方今期ではがんゲノム医療に対する薬剤師のあり方について政策提言ができることを目指しています。さらに前期において、日本学術会議における「未来の学術振興構想」の策定に向けた「学術の中長期研究戦略」に応募し、がん学術団体や薬学系学術団体との情報連携を基盤とした「がん薬物治療における有害事象の克服」を提案しましたが、JASPOが日本学術会議協力学術研究団体の指定を受けていないことを理由に、採択されませんでした。そのため、今期は日本学術会議協力学術研究団体の指定を受けることを目指します。これには会員の皆様に学会ホームページ上における会員登録ぺージにある「学会発表等の経験」にチェックを行っていただく必要があります。お早めにご入力いただきますようお願いできればと思います。

ところで、令和5年12月に実施した会員アンケート結果において、JASPOにおける臨床研究の支援、調査研究の実施に関する取り組み、がん患者、家族に対する啓発活動に対する満足度が十分ではありませんでした。臨床研究の実施に関する取り組みについては、直ちに会員の皆様に満足できる体制を提供することは難しいと考えていますが、中長期的な視野をもって、最善の医療を提供できる臨床研究を確実に実施できる地盤固めを進めていきたいと考えています。さらに、がん患者、家族に加え、一般市民に対してJASPOがさらに寄与できるよう早い段階で体制整備を進めていきたいと考えています。

最後になりますが、JASPOは令和6年1月31日現在、正会員5,897名を有する大きな学会に成長しました。会員の皆様に満足していただける運営を目指すとともに、がん薬物療法をリードする学術団体として、トップレベルを目指すべく、活動して参りますので、引き続きJASPOの活動へのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

令和6年3月
一般社団法人 日本臨床腫瘍薬学会
理事長 近藤 直樹


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