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2024年6月 効能効果等追加承認医薬品のお知らせ

2024年6月25日 20時56分

2024年6月に承認された製造販売承認医薬品の中から、がん関連の薬剤を紹介いたします。詳細は添付文書、ならびに添付の資料をご確認下さい。

効能等変更承認医薬品

◎タルグレチンカプセル75 mg(㈱ミノファーゲン製薬)

一般名:ベキサロテン

追加された効能・効果

〇皮膚病変を有する成人T細胞白血病リンパ腫

用法・用量(変更なし)

通常、成人にはベキサロテンとして1日1回300mg/m2(体表面積)を食後経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

タルグレチンカプセル75mg.pdf

◎レットヴィモカプセル40 mg、80 mg(日本イーライリリー㈱)

一般名:セルペルカチニブ

追加された効能・効果(下線部 追記、取消線部削除)

〇RET 融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
〇RET 融合遺伝子陽性の根治切除不能な甲状腺癌
〇RET融合遺伝子陽性の進行・再発の固形腫瘍

変更された用法・用量(取消線部削除)

〈RET 融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
通常、成人にはセルペルカチニブとして1回160mg を1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈RET 融合遺伝子陽性の根治切除不能な甲状腺癌、RET 遺伝子変異陽性の根治切除不能な甲状腺髄様癌〉
通常、成人にはセルペルカチニブとして1回160mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
通常、12歳以上の小児には体表面積に合わせて次の投与量(セルペルカチニブとして1回約92mg/m2)を1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

小児の用量

体表面積 1回投与量
1.2m2未満 80 mg
1.2m2以上1.6m2未満 120 mg
1.6m2以上 160 mg

レットヴィモカプセル.pdf

◎エザルミア錠50 mg、100 mg(第一三共㈱)

一般名:バレメトスタットトシル酸塩

追加された効能・効果

〇再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫

用法・用量(変更なし)

通常、成人にはバレメトスタットとして200mgを1日1回空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

エザルミア錠.pdf

◎パラプラチン注射液50 mg、150 mg、450 mg(クリニジェン㈱)

一般名:カルボプラチン

追加された効能・効果(下線部 追記)

〇頭頸部癌、肺小細胞癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫、非小細胞肺癌、乳癌、子宮体癌

変更された用法・用量(下線部 追記)

〈子宮体癌〉
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回AUC5~6 mg・min/mL相当量を投与し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量は、患者の状態により適宜減ずる。

パラプラチン注射液.pdf

会員の皆さまにおかれましては、情報をご確認のうえ、関係者に情報提供するとともに周知していただき、当該医薬品の適正使用に努めて戴きますようお願いいたします。

(辻)